ブリキ缶
ブリキかん
名詞
標準
tin can
文例 · 用例
それは若い牝だったが、至って心やすい番人よりその大好物なる米と炙肉汁の混ぜ物を受け徐かに吸いおわり、右手指でその入れ物ブリキ缶の底に残った米を拾い食うた後、その缶を持って遊ぼうとするを番人たって戻せと命じた。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
妻が茶棚のブリキ缶から塩煎餅を取出し、饅頭の菓子器を出して、皆なの前においた。
— 徳田秋聲 『余震の一夜』 青空文庫
それはビスケットの入っていたブリキ缶だったが、甲虫が息の出来るように沢山の穴が明けてあった。
— 海野十三 『地球盗難』 青空文庫
とはいえこれは、かもじ櫛を耳にはさみ、ラードで伸ばした臙脂のはいったブリキ缶を手にした、そんじょそこらの月並みの職人とはちがって、れっきとした見識を具えた男であり、まあ一口に言えば美術家なのであった。
— TUPEJNYJ HUDOZHNIK 『かもじの美術家』 青空文庫
次にそれでは土の表面からどれ位の深さまでにある水が霜柱になるかという問題は、色々の深さのブリキ缶を埋めてその中に霜柱を立たせることによって簡単に解決している。
— 中谷宇吉郎 『「霜柱の研究」について』 青空文庫
見窄らしい中庭の入り口にいたその老婆は何者なのだろうか、その傍のゴミの山でブリキ缶をカラカラ言わせていたのは何物なのだろうかと。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『魔女の家で見た夢』 青空文庫
それは、百個ばかりの小さな島の集まりだが、この中の一つ、ニューアフォー島のことを、水夫なかまでは、「ブリキ缶島」といって、ほんとうの島の名をいわないのだ。
— 須川邦彦 『無人島に生きる十六人』 青空文庫
そこで、波の荒い季節中、この島あての郵便物を、ブリキ缶にかんづめにして、島の風上から、海に投げこんでおいて、汽船はそのまま通りすぎて行く。
— 須川邦彦 『無人島に生きる十六人』 青空文庫
作例 · 標準
このビスケットは、かわいいブリキ缶に入っていて、食べ終わった後も取っておきたい。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
昔の薬は、よく小さなブリキ缶に入っていたものだ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
使わなくなったブリキ缶は、資源ごみとしてきちんと分別しよう。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite