薬液
やくえき
名詞
標準
liquid medicine
文例 · 用例
コップに一杯の砂糖水をつくって、その上に小さな罎に入った茶褐色の薬液の一滴を垂らすと、それがぱっと拡がって水は乳色に変わった。
— 寺田寅彦 『重兵衛さんの一家』 青空文庫
風景なり人物なり、これで撮って適当な薬液で現像すれば蒼い空に浮く雲も、森の緑、野の花の黄紅白紫、ないしは美人の頬の桜色でもすぐに種板に現われるというのは愉快である。
— 寺田寅彦 『天然色写真新法』 青空文庫
同教室に運ばれた遺骸に防腐の薬液を注射したのは、これも今は故人になったO教授であった。
— 寺田寅彦 『B教授の死』 青空文庫
写真乾板の感光膜をガラスからはがすために特殊の薬液に浸すと膜が伸張して著しいしわができるのであるが、そのしわが場合によっては上記の樹枝状とかなりよく似た形を示すことがある。
— 寺田寅彦 『物理学圏外の物理的現象』 青空文庫
李生は腰の皮袋をはずしてその中から石綿に浸した薬液を取りだし、その小部分を撮みとって大王の一方の手へ乗せた。
— 田中貢太郎 『申陽洞記』 青空文庫
もちろんけなげなミニラも、ワクチンの薬液を巨大ウイルスめがけて吐きかけておったよ。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
匙であてがう薬液を、よく唇に受けてじゅうぶんに引くのであった。
— 伊藤左千夫 『去年』 青空文庫
そして数回に亘つて、薬液体のものを、不吉と称するほくろの上に注いだが、一向に効目もなく、終ひにそのまゝ烏耶無耶のうちに中止となつたことがある。
— 消えぬホクロ 『私が占ひに観て貰つた時』 青空文庫
作例 · 標準
看護師が慎重に注射器へ薬液を吸い上げ、患者の腕に針を刺した。
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タンクに溜まった薬液を農薬散布用のドローンに詰め込み、空へ飛ばした。
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髪を染めるための薬液が目に入らないよう、細心の注意を払って塗布する。
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