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白泡

しろあわ
名詞
1
標準
文例 · 用例
忽ち私の傍を近々と横ぎつて、左右に雪の白泡を、ざつと蹴立てて、恰も水雷艇の荒浪を切るが如く猛然として進みます。
泉鏡花 雪靈續記 青空文庫
この呪詛のために、浮べる輩はぶくりと沈んで、四辺は白泡となったと聞く。
泉鏡花 草迷宮 青空文庫
御者は縦横に鞭を揮いて、激しく手綱を掻い繰れば、馬背の流汗|滂沱として掬すべく、轡頭に噛み出だしたる白泡は木綿の一袋もありぬべし。
泉鏡花 義血侠血 青空文庫
「待てよ」 獲物を、と立って橋の詰へ寄って行く、とふわふわと着いて来て、板と蘆の根の行き逢った隅へ、足近く、ついと来たが、蟹の穴か、蘆の根か、ぶくぶく白泡が立ったのを、ひょい、と気なしに被ったらしい。
泉鏡花 海の使者 青空文庫
…… なびくに脈を打って、七筋ながら、処々、斜めに太陽の光を浴びつつ、白泡立てて渦いた、その凄かった事と云ったら。
泉鏡花 南地心中 青空文庫
たちまち私の傍を近々と横ぎって、左右に雪の白泡を、ざっと蹴立てて、あたかも水雷艇の荒浪を切るがごとく猛然として進みます。
泉鏡花 雪霊続記 青空文庫
馬は背、腹の皮を弛めて汗もしとゞに流れんばかり、突張つた脚もなよ/\として身震をしたが、鼻面を地につけて、一|掴の白泡を吹出したと思ふと前足を折らうとする。
泉鏡太郎 高野聖 青空文庫
恐々ながら巌頭に四つん這いになると、数十丈遥か下の滝壺は紺碧を湛えて、白泡|物凄く涌き返るさま、とてもチラチラして長く見ていることが出来ぬ。
井沢衣水 本州横断 痛快徒歩旅行 青空文庫