莫逆の友
ばくぎゃくのとも
表現名詞
標準
very close friend
文例 · 用例
もはや、槍の穂先も見えぬげに御座れば、残念ながらこれにてお別れ申そう」「いや、某もさように存じておったところ……」「さらば」「さらば」 というのでドロンゲームになったが、後にこの二人は某侯の御前で出会して、本名を名乗り合って莫逆の友となった……というような話が「常山紀談」に載っている。
— 夢野久作 『「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能』 青空文庫
そうだ、父の莫逆の友たる本多|男爵さえ日本におればと、瑠璃子も考えた。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
さうだ、父の莫逆の友たる本多男爵さへ日本にをればと、瑠璃子も考へた。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
また後に莫逆の友となった小島成斎も、夙く市野の家で抽斎と同門の好を結んだことであろう。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
品行家風莫逆の友なし経済の事は右の如くにして、私は私の流義を守て生涯このまゝ替えずに終ることであろうと思いますが、ソレから又自分の一身の行状は如何であったか、家を成した後に家の有様は如何かと云うことに付て、有りのまゝの次第を語りましょう。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
扨私の若い時は如何だと申すに、中津に居たとき子供の時分から成年に至るまで、何としても同藩の人と打解けて真実に交わることが出来ない、本当に朋友になって共々に心事を語る所謂莫逆の友と云うような人は一人もない、世間にないのみならず親類中にもない、と云て私が偏窟者で人と交際が出来ないと云うではない。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
座を下りて平伏すれば、「イヤ御遠慮あるな伯父ごとは莫逆の友なり、足下の事は書中にて承知致したり、心置きなくまず我方に居られよ」と快濶なる詞有難く、「何分宜しく願い申す」と頭をあげて主公の顔を見て予は驚きたり。
— 饗庭篁村 『良夜』 青空文庫
夫人は御承知でしょうが、シュテッヘ大尉は、フォン・エッセン閣下の莫逆の友でありまして、同じ快走艇倶楽部でも、シーワナカの支部に属しておりました。
— 小栗虫太郎 『潜航艇「鷹の城」』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は私の人生で最も大切な「莫逆の友」だ。
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学生時代からの「莫逆の友」と、久しぶりに再会した。
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彼は困った時にいつも助けてくれる、「莫逆の友」だ。
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