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手隙

てすき
名詞
1
標準
文例 · 用例
この間まで居りました、山田の新町の姉さんが、朝と昼と、手隙な時は晩方も、日に三度ずつも、あの噛んで含めて、胸を割って刻込むように教えて下すったんでございますけれど、自分でも悲しい。
泉鏡花 歌行燈 青空文庫
翌朝は女が膳を運んで来たが、卒となると何となく気怯れがして、今は忙しそうだから、昼の手隙の時にしよう、という気になる。
二葉亭四迷 平凡 青空文庫
で、言うべき文句迄|拵えて、掻くようにして昼を待っていると、昼が来て、成程手隙だから、他の者は遊んでいて小女が膳を運んで来る。
二葉亭四迷 平凡 青空文庫
憤然となって二日二晩も考えた末、又一策を案じ出して、今度は昼のお糸さんの手隙の時に、何とか好加減な口実を設けて酒を命じた。
二葉亭四迷 平凡 青空文庫
晩方少し手隙になってから、新吉は質素な晴れ着を着て、古い鳥打帽を被り、店をお作と小僧とに托けて、和泉屋へ行くと言って宅を出た。
徳田秋声 新世帯 青空文庫
「少し手隙になったら、一度お作を訪ねて、奴にも悦ばしてやろう。
徳田秋声 新世帯 青空文庫
「阿母さんの手隙に洗濯や縫直しをしてもらいたいものがありますから。
徳田秋声 足迹 青空文庫
少しお話したいこともあるから、手隙のおり来てくれないかという親展書であった。
徳田秋声 青空文庫