鬼の霍乱
おにのかくらん
表現名詞
標準
person of strong constitution unexpectedly falling ill
文例 · 用例
顔のはばが広くほっぺたが真っ赤に光っている助手さんがあって、いかにも赤鬼のお面を聯想させるのだが、さすがに、そこは遠慮して避けて、鬼の霍乱というわけで、カクランだ。
— 太宰治 『パンドラの匣』 青空文庫
父は客の方を見ながら、「お重が心持が悪いなんて、まるで鬼の霍乱だな」と云って、今度は自分に、「先刻|綱(母の名)の話では腹が痛いように聞いたがそうじゃない頭痛なのかい」と聞き直した。
— 夏目漱石 『行人』 青空文庫
父は客の方を見ながら、「お重が心持が悪いなんて、まるで鬼の霍乱だな」と云って、今度は自分に、「先刻綱(母の名)の話では腹が痛いように聞いたがそうじゃない頭痛なのかい」と聞き直した。
— 夏目漱石 『行人』 青空文庫
鬼の霍乱が萎れ返った様子は、物の哀れを通り越して可笑しくなるくらい。
— 城の絵図面 『銭形平次捕物控』 青空文庫
名乗るとすぐ通してくれたのは、奥まった一室、石津右門相変らず鬼の霍乱みたいな顔に、鬱陶しい皺を刻んで出て来ました。
— 城の絵図面 『銭形平次捕物控』 青空文庫
「鬼の霍乱でしょう」 と翌日店員達は当分|寛げる積りだった。
— 佐々木邦 『脱線息子』 青空文庫
作例 · 標準
例句