胡麻油
ごまあぶら
名詞
標準
文例 · 用例
「胡麻油を買って天ぷらの用意をしときなさい。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
」文字若を振り返った、「まだ新しいところを見ると、昨日あたり、ここの敷居へ胡麻油を引かなかったか、師匠、お前は知らねえかえ。
— 宙に浮く屍骸 『釘抜藤吉捕物覚書』 青空文庫
だが、階下の縁へ飛び下りた拍子に、足の裏に敷居の胡麻油が付こうたあ、はっはっは、彦、この落ちあどうでえ、これこそ真実に、とんだことから足がついたってもんだぜ。
— 宙に浮く屍骸 『釘抜藤吉捕物覚書』 青空文庫
胡麻油などをつかう並みの天麩羅とちがって黄檗のは古い種油と鼠の糞のようなボトボトの堅いメリケン粉を用いる。
— 矢田津世子 『茶粥の記』 青空文庫
「どんな油やったっけ」 瓶をかいで見ると、胡麻油の匂いであった。
— 宮本百合子 『その年』 青空文庫
また最も流行ったのは油壺に胡麻油か何かを入れて、中に大判小判を沈ましてあって、いくばくか金を出して塗箸で大判小判を取上げるので、取上げる事が出来れば、大判小判が貰えるという興行物がありました。
— 淡島寒月 『江戸か東京か』 青空文庫
*かや油、椿油は単独はいけないが、これを三割くらい加えると胡麻油の味は軽くなっておちつく。
— 北大路魯山人 『料理メモ』 青空文庫
油は胡麻油の枯れたのがよい。
— 北大路魯山人 『琥珀揚げ』 青空文庫