抜文
ぬけぶん
名詞
標準
文例 · 用例
」 それは旧約ホゼア書の六ノ六からの抜文の部分だった。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
しかし、東野の話の魅力は、断線を厭わぬ独断の危さにあるので、思わずひやひやさせられているうちに、いつの間にか前の独断を破壊する抜文が入れ替り、新しい力で人を乗せて動いて行くのである。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
「モードの店」とガラスの切抜文字を貼りつけた飾窓の上で、フランスの三色旗まがいの派手な日除が、吹きちぎられそうに動いている。
— 久生十蘭 『あなたも私も』 青空文庫
それでないと何だか難をすてゝ易につき劇を厭ふて閑に走る所謂腰拔文學者の樣な氣がしてならん。
— 夏目漱石 『鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年』 青空文庫