喜悦
きえつ
名詞動詞-サ変動詞-他動詞動詞-自動詞
標準
joy
文例 · 用例
そこに一種の鮮新な喜悦――心の視野が遠く延びて行くやうな喜悦――がある。
— 萩原朔太郎 『石段上りの街』 青空文庫
といふ叫びも、狸の不意の訪問に驚き、かつは喜悦して、おのづから發せられた處女の無邪氣な聲の如くに思はれ、ぞくぞく嬉しく、また兎の眉をひそめた表情をも、これは自分の先日のボウボウ山の災難に、心を痛めてゐるのに違ひ無いと解し、「や、ありがたう。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
雪枝が、T「それなら、まさか お父上様の武士も 廃りは致しますまい」 聞いた老人元気よく、T「そうだ、今夜 柳島の妙見へ」 包み切れぬ喜悦、面に浮べ老人が言いました。
— 山中貞雄 『中村仲蔵』 青空文庫
部屋は大理石像の一群に囲まれて、ロダンさんは秘書のマハセル・チレル公爵夫人と、何かお仕事をしていらっしゃいましたが、その公爵夫人が部屋からお去りになるとロダンさんは壮年のような若々しさを以て、妾の小さい肉体を、あの頑健な腕で抱えて、喜悦をお伝えになったのです。
— 吉行エイスケ 『バルザックの寝巻姿』 青空文庫
その大金は喜悦税だ、高慢税だ。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
大金といったって、十円の蝦蟇口から一円出すのはその人に取って大金だが、千万円の弗箱から一万円出したって五万円出したって、比例をして見ればその人に取って実は大金ではない、些少の喜悦税、高慢税というべきものだ。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
これを得る喜悦、これを得る高慢のために高慢税を納めることを敢てしたのである、その高慢税の額は間接に皆利休の査定するところであったのである。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
而してそこに深い喜悦と勇気とを湧き立たせるだらう。
— 有島武郎 『自然と人』 青空文庫
作例 · 標準
長年の研究がついに世界で認められたという知らせを受け、彼は至上の喜悦に浸った。
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逆転優勝を決めた瞬間、コート上の選手たちの表情は言葉にできないほどの喜悦に満ち溢れていた。
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初孫の誕生を報告された老夫婦は、互いに手を取り合って喜悦の涙を流した。
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