内神
うちがみ異読 うっがん
名詞
標準
patron god
文例 · 用例
喜多八、さあ、其の氣で歩ばつしと、今こそ着流で駒下駄なれ、以前は、つかさやをかけたお太刀一本一寸極め、振分の荷物、割合羽、函嶺の夜路をした、内神田の叔父的、名を彌次郎兵衞といふ小田原通、アイお茶代を置いたよ、とヅイと出るのに、旅は早立とあつて午前六時に搖起された眠い目でついて行く。
— 泉鏡太郎 『城の石垣』 青空文庫
毎週一回、寺内神父の特別講義があるのだが、いつも僕には、この時間が、たのしみなのだ。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
その当時の内神田はこんにちの姿とまったく相違して、神保町、猿楽町、小川町のあたりはすべて大小の武家屋敷で、町屋は一軒もなかったのである。
— 歩兵の髪切り 『半七捕物帳』 青空文庫
塩釜神社参拝、境内神さびて、おのづから頭がさがる、多羅葉樹の姿、松島遊園、――あまりに遊園化してゐる、うるさいと思ふ。
— 種田山頭火 『旅日記』 青空文庫
これより後内神田の市野屋と、外神田の市野屋とが対立していて、彼は世三右衛門を称し、此は世市三郎を称した。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
内神田の咽喉を扼している、ここの狭隘に、おりおり捲き起される冷たい埃を浴びて、影のような群集が忙しげに摩れ違っている。
— 森鴎外 『青年』 青空文庫
富士胎内神秘境へ、一筋通っている横穴の口で、楕円を為した銅の扉が、数人の門番に守られていた。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
富士胎内神秘境は、こうして一隊を迎えることになった。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
作例 · 標準
例句