親里
おやざと
名詞
標準
the home of one's parents
文例 · 用例
つい今年の三月、熱海へ奉公に出ておった、お前ぐれえな新造がの、親里の吉浜へ、雛の節句に帰るッて、晩方通りかかっての、絞殺された処だぜ、なあ、おじい。
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫
事が面倒になりましてね、その夫人の親里から、叔母の家へ使が来て、娘御は何も唄なんか御存じないそうで、ええ、世間体がございますから以来は、と苦り切って帰りました。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
その千住の親里に帰ったのは、年二十を踰えた後である。
— 森鴎外 『細木香以』 青空文庫
いろいろ療養をつくしたが、いかんともしようがなく、いささかの理由をもって親里へ帰した。
— 伊藤左千夫 『告げ人』 青空文庫
余は斯の如き児を吾が家の後嗣として披露する能わず、疾く疾くこの児を抱きて親里に立ち去れ。
— 夢野久作 『押絵の奇蹟』 青空文庫
その夜深く件の黒髪の孩児を抱きて秘かに産室をよろぼい出で、跣足のまま数|哩を歩行して、翌日の正午親里に帰り着きしが、家人の隙を窺いて玄関横の応接間に入り、その正面に掲げある黒髪の美青年の肖像画の前に来り、石甃の上にたおれ伏したるまま息|絶えぬ。
— 夢野久作 『押絵の奇蹟』 青空文庫
又我親里の能ことを誇て讃語るべからず。
— 福沢諭吉 『女大学評論』 青空文庫
又親里の事を誇りて讃め語る可らずとは念入りたる注意なり。
— 福沢諭吉 『女大学評論』 青空文庫
作例 · 標準
盆には親里に帰り、家族との時間を過ごすのが毎年の楽しみだ。
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彼女は遠く離れた親里を思い、時折故郷の料理を作る。
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「元気にしてるか? 親里は変わりないぞ」と母から手紙が来た。
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定年後、彼は都会を離れて親里で悠々自適の生活を送っている。
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