空閑地
くうかんち
名詞
標準
vacant lot or land
文例 · 用例
すでに開かれている荘園の中にある空閑地を後に特別の官符をもって追加開墾させた名残、後の言葉でいう何々新田に該当するものであった。
— 柳田國男 『地名の研究』 青空文庫
「林相」「土壌」「空閑地」「水利」というのである。
— 山本周五郎 『艶書』 青空文庫
もし思ひをそこに致されたなら、私のこの提唱が、決してかつての階級意識とか、また今日の空閑地を罵るやうな一片の感情でないことは、舊藩主諸氏も判つて下されるだらうと思ふ。
— 吉川英治 『折々の記』 青空文庫
かつては華胄界自體の一部から、華族一代論がいはれたり、また往年の階級鬪爭の燻つてゐた時代には、無用な空閑地視されたこともあるが、決していい風潮や思想から釀されたものでない。
— 吉川英治 『折々の記』 青空文庫
彼が、軍を移駐して、ある地点からある地点へ移動すると、かならず兵舎の構築とともに、附近の空閑地に蕪(蔓菁ともよぶ)の種を蒔かせたということだ。
— 篇外余録 『三国志』 青空文庫