周旋屋
しゅうせんや
名詞
標準
broker
文例 · 用例
どうせきさまは周旋屋か骨董屋だらうぜ。
— 宮沢賢治 『電車』 青空文庫
松島も次第に商売の骨もわかり、周旋屋の手に載せられるようなどじも踏まず、子供を使いまわすことにも、特得の才能が発見され、同業にも顔が利くようになった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
木賃宿を泊り歩いているうちに周旋屋にひっ掛って、炭坑へ行ったところ、あらくれの抗夫達がこいつ女みてえな肌をしやがってと、半分は稚児苛めの気持と、半分は羨望から無理矢理背中に刺青をされた。
— 織田作之助 『競馬』 青空文庫
もと北の新地にやはり芸者をしていたおきんという年増芸者が、今は高津に一軒構えてヤトナの周旋屋みたいなことをしていた。
— 織田作之助 『夫婦善哉』 青空文庫
おきんの亭主はかつて北浜で羽振りが良くおきんを落籍して死んだ女房の後釜に据えた途端に没落したが、おきんは現在のヤトナ周旋屋、亭主は恥をしのんで北浜の取引所へ書記に雇われて、いわば夫婦共稼ぎで、亭主の没落はおきんのせいだなどと人に後指ささせぬ今の暮しだと、引合いに出したりした。
— 織田作之助 『夫婦善哉』 青空文庫
カフェを経営することに決め、翌日早速周旋屋を覗きまわって、カフェの出物を探した。
— 織田作之助 『夫婦善哉』 青空文庫
上京した彼女が一先ず落ち着いた所は、ところもあろうに昔彼女が世話になったことのあるいかがわしい周旋屋であった。
— 織田作之助 『世相』 青空文庫
『俺は何処の土工部屋にも、ものの一ヶ月とは働いて居ない、前金踏倒し、飛つチョの名人さ』 源はかういつて、これから周旋屋へ行き、別な土工部屋へ売られて行くのだといふことであつた、逃走五度さうして舞ひ戻つて来れば、周旋屋から逃走奨励の金時計を褒美に貰へるのさ、と彼は得意になつて八字髯をひねるのであつた。
— 小説 『小熊秀雄全集−15−』 青空文庫
作例 · 標準
昔ながらの周旋屋に相談に行くと、店主が帳面をめくりながら掘り出し物の物件を教えてくれた。
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駅前にあるあの周旋屋は、地元の地主たちと深い繋がりがあることで有名だ。
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周旋屋という言葉には少し古い響きがあるが、今で言う不動産仲介業者のことだ。
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