行水
ぎょうずい
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
tub bath
文例 · 用例
小豆色のセーターを着た助手が、水道のホーズから村山貯水池の水を惜気もなく注いで、寝台自動車に冷たい行水を使わせている。
— 寺田寅彦 『病院風景』 青空文庫
「あたくし、久しく行水しないから、この綺麗な水へ入って汗を流したいのよ。
— 岡本かの子 『鯉魚』 青空文庫
北上川の蛇行水路の右岸の平野に低湿の沼沢地が一面に分布しているのは不思議である。
— 寺田寅彦 『札幌まで』 青空文庫
いつもの通りに奥山の店から帰って来て、かれは台所で行水を使っていた。
— 鬼娘 『半七捕物帳』 青空文庫
その灯に照らされた行水の湯は真っ紅に染まっていて、それが娘の喉からあふれ出る血であることを知った時に、お伊勢は腰をぬかすほどに驚いた。
— 鬼娘 『半七捕物帳』 青空文庫
お作の行水をうかがっていたらしい女は、このどさくさのあいだに何処へか消え失せてしまった。
— 鬼娘 『半七捕物帳』 青空文庫
しかも第三のお作の場合は、見咎められたままにお紺がおとなしく立ち去ってしまえばよかったのであるが、彼女はお作が白い肌をあらわして素っ裸で行水をつかっている姿をみて、一種の残酷な興味を湧かせた。
— 鬼娘 『半七捕物帳』 青空文庫
夏だったら行水が出来るのだが、秋も十一月の初めになっては行水どころではなかった。
— 黒島伝治 『「紋」』 青空文庫
標準
cleaning oneself for religious purification