齶
齶
名詞
標準
文例 · 用例
斉明天皇の御代、越の国司、阿倍比羅夫出羽方面の蝦夷地を経略して齶田(今の秋田)渟代(今の能代)津軽に到り、遂に北海道に及ぶ。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
身の大きさ ベーツの『|亜馬孫河畔の博物学者』アナコンダ蛇が四十二フィートまで長じた事ありと載せ、テッフェ河汀で小児が遊び居る所へアナコンダが潜み来て巻き付いて動き得ざらしめその父児の啼くを聞きて走り寄り、奮って蛇の頭を執らえ両|齶を※き裂いたと言う。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
羅の名将レグルス兵隊をして大弩等諸機を発して包囲する事|塁砦を攻むるごとくせしめ、ついにこれを平らげその皮と齶をローマの一堂に保存した(プリニの『博物志』八巻十四章)。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
蛇の下齶の前にちょっと欠けた所があって口を閉じながらそこから舌を出し得るが蜥蜴の口は開かねば舌を出し得ぬ。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
山林の土中に棲み、眼至って小さく、両齶に歯あり、尾甚だ短く太く、斜めに截り取られたようで、その端円盾のごとく、その表面|粗し。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
馬商ちょうどその通りの悪馬ありて強齶と名づくと答う。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
その通りに伴れて来たのを窓より見て王大栗を放たしむると、馬商も強齶を放った。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
したがって尾閭禁ぜず滄海竭きた齶蠅連は更なり、いまだ二葉の若衆より※に杖つくじいさんまでも、名を一戦の門に留めんと志す輩、皆争うてこれを求めたので、トルーフルを崇重する余りこれを神の子と称えた碩学すらある。
— 猪に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫