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浮き橋

うきはし
名詞
1
標準
floating bridge
文例 · 用例
逢っている時が短くて、すぐに帰邸を思わねばならぬことを苦しがって、「夢のわたりの浮き橋か」(うち渡しつつ物をこそ思へ)と源氏は歎かれて、十三絃の出ていたのを引き寄せ、明石の秋の深夜に聞いた上手な琵琶の音もおもい出されるので、自身はそれを弾きながら、女にもぜひ弾けと勧めた。
薄雲 源氏物語 青空文庫
さて近ごろの学説によれば、これは人類が数万年以前、いまだ猿であったときか、あるいは猿のごとき生活を営んでおったころ、樹木の枝に宿り、木から木に伝わり、それこそ夢の浮き橋を渡るような交通法を行っておった際は、諺に違わず、折々は木から落ちることもあったに違いない。
新渡戸稲造 自警録 青空文庫
いつも夢の浮き橋で中絶するという風である。
新渡戸稲造 自警録 青空文庫
「顛狂スルノ柳絮ハ風ニ随ツテ舞ヒ、軽薄ノ桃花ハ水ヲ逐フテ流ル――」 杜工部の詩を吟った時には湖水に掛けた浮き橋を島の方へいつか渡っていた。
国枝史郎 沙漠の古都 青空文庫
そして浮き橋を渡って行った。
国枝史郎 沙漠の古都 青空文庫
人間は一生五十年の浮き橋を渡るに、気の強いように見えて案外弱いものである。
井上円了 通俗講義 霊魂不滅論 青空文庫
春の夜の夢のうきはし、とだえして、峯にわかるゝ横雲の空(定家)霞立つ末の松山。
万葉集以後の歌風の見わたし 短歌本質成立の時代 青空文庫
作例 · 標準
例句