銚
銚
名詞
標準
文例 · 用例
ホホホホホ、お銚子は?
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
そしてそのあとから今一人若い二十二、三の女中がお燗のついた銚子を持ってはいって来た。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
「はい、はい」 と返辞して、そのキヌちゃんという三十歳前後の粋な縞の着物を着た女中さんが、お銚子をお盆に十本ばかり載せて、お勝手からあらわれる。
— 太宰治 『斜陽』 青空文庫
お飲みになりませんか」 おかみさんは、ご自分のお茶のお茶碗にお銚子のお酒をついで、それから別の二つのお茶碗にもお酒を注いだ。
— 太宰治 『斜陽』 青空文庫
海は、――銚子の半島も、むらさき色に幽かに見えて、水平線は鏡のふちのように、ほのかな緑。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
やはりそうか、と自分でひとり首肯き、うわべは何気なく、お客にお銚子を運びました。
— 太宰治 『ヴィヨンの妻』 青空文庫
」と万事を察してお銚子を取りに立った。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
慶四郎君の告白の終りかけた時、細君がお銚子のおかわりを持って来て無言で私たちに一ぱいずつお酌をして静かに立ち去る。
— 太宰治 『雀』 青空文庫