ガチ
がち
形容動詞
標準
文例 · 用例
と、いきなり左の方でガチヤガチヤと劍鞘の鳴る音がした。
— 南部修太郎 『一兵卒と銃』 青空文庫
……こんな時鉄砲は強うございますよ、ガチリ、実弾をこめました。
— 泉鏡花 『眉かくしの霊』 青空文庫
閉め果てると、戸の鍵がガチリと下りる。
— 泉鏡花 『夜叉ヶ池』 青空文庫
……天麩羅とも、蕎麦とも、焼芋とも、芬と塩煎餅の香しさがコンガリと鼻を突いて、袋を持った手がガチガチと震う。
— 泉鏡花 『売色鴨南蛮』 青空文庫
)――そういって、今度は銃を横へ向けて撃鉄をガチンと掛けるんだ。
— 泉鏡花 『古狢』 青空文庫
眉が薄く、鼻がひしゃげて、ソレその唇の厚い事、おまけに頬骨がギシと出て、歯を噛むとガチガチと鳴りそう。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
」 と、雨もりのような形が動くと、紺の上被を着た婦になって、ガチリと釣ランプを捻って離して、框から直ぐの階子段。
— 泉鏡花 『唄立山心中一曲』 青空文庫
夜中に谷へ飛降りて、田沢の墓へ噛みつこうか、とガチガチと歯が震える。
— 泉鏡花 『神鷺之巻』 青空文庫