付け所
つけどころ
名詞
標準
focus of one's attention
文例 · 用例
蝶の舌ゼンマイに似る暑さかな暖かや蕊に臘ぬる造り花臘梅や雪うち透かす枝のたけ「蝶の舌」の句は、ゼンマイに似ているといふ目付け所が山であり、比喩の奇警にして観察の細かいところに作者の味噌があるのだらうが、結果はそれだけの機智であつて、本質的に何の俳味も詩情もない、単なる才気だけの作品である。
— 俳人としての芥川龍之介と室生犀星 『小説家の俳句』 青空文庫
言葉を換えて云うと同様の経験について、眼の付け所が違う、注意の向け方が違っている。
— 夏目漱石 『創作家の態度』 青空文庫
目の付け所も大分変って来ます。
— 北大路魯山人 『料理一夕話』 青空文庫
土から解放する儀式を与えようとしている相手が、粗野、過激、怒涛のルースじゃなくて、華麗、軽薄、米国娘、シカゴの跡取り娘であり、その娘の目の付け所が通貨問題と現実主義ときている。
— TREGARTHEN'S WIFE 『トリガーセンの妻』 青空文庫
速水御舟の「家」の絵は見つけどころに共鳴する。
— 寺田寅彦 『昭和二年の二科会と美術院』 青空文庫
姉と妹が、母親から同じ分量の松毬を与へられ、これでもつて、ごはんとおみおつけを作つて見よと言ひつけられ、ケチで用心深い妹は、松毬を大事にして一個づつ竈にはふり込んで燃やし、おみおつけどころか、ごはんさへ満足に煮ることが出来なかつた。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
「汚のうございますよ」 平べったくて眼鼻のつけどころが大まかな、そして顎だけしゃくれている顔が母親そっくりですが、こどもの顔にすると愛嬌がありました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
読み終ってから、わたくしは、これが今まで自分に交渉して来た男たちとどう違うか、何か新しい見つけどころはあるのかと、手紙を胸に当てゝ考えてみました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
作例 · 標準
彼の批判は的を射ているが、その付け所が少し厳しい。
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この企画の付け所は、いかに若者を取り込むかだ。
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彼女は人を見る付け所が鋭く、いつも的確なアドバイスをくれる。
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