来厳
らいいわお
名詞
標準
文例 · 用例
従来厳に通婚をまで禁ぜられていたものも、たちまち何ら区別のない良民になることが出来るのであります。
— 喜田貞吉 『特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ』 青空文庫
もちろん、私は翁の前講を無料で勉強させていただいたので、代わりに翁はいつも帰りには一杯飲ませてくだすったが、初対面が盛夏大下宇陀児氏らと武州飯能の座談会で、そのとき無闇に麦酒ばかり煽ったので、よほどの麦酒好きと私を思われたのだろう、以来厳寒の独演会の帰りにも常に麦酒の御馳走だったのには慄え上がった。
— 正岡容 『わが寄席青春録』 青空文庫
史料編纂官の報告を見ても分るごとく、本来厳格なる意味における系図というものは少ないものであった。
— 柳田国男 『家の話』 青空文庫
彼は性來嚴疊で大きな身體であつたけれど、其の蹙めたやうな目には不斷に何處か軟かな光を有つて居るやうで、思ひ切つてせねば成らぬ事件に出逢うても二|度や三|度は逡巡するのがどうかといへば彼の癖の一つであつた。
— 長塚節 『土』 青空文庫