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茶屋酒

ちゃやざけ
名詞
1
標準
liquor consumed in a teahouse
文例 · 用例
晩酌の膳の前に子供を坐らせて酒の対手をさしてみたり、玉突きに連れて行ったり、茶屋酒も飲ませた。
岡本かの子 青空文庫
ただ四五年の間絶えず茶屋酒に親んで来て修業が大分に積んで来た上の彼としては、野暮臭いことを云つて一一女の所行を数へ立てて、女房かなにかのやうに、色里の女を取扱ふことを潔しとしないやうに思つても居た。
平出修 瘢痕 青空文庫
甘く仕事をしてしまつたのであるから、そつと落ちついて村に居てくれゝばなんでもないのであつたんだにと思ふと、町の地獄女に引つかかつて、自分までを騙して、気をぬく為めだと云つて茶屋酒なんぞを飲んであるいた為うちが肝癪に障つて来るのであつた。
平出修 夜烏 青空文庫
併し実際は稀にみる温厚の士で、その年になって未だ茶屋酒の味はおろか、飯を食べに這入るカフェだって白粉の臭のしそうな家はひたに敬遠している程の井深君である。
渡辺温 青空文庫
茶屋酒のんで騒ぐばかりが友達じゃない。
太宰治 新釈諸国噺 青空文庫
そこの部屋の隅に、殆んど慄えるばかりに身体を小さく縮こまらせている美しいお小姓に向って、左右から二人の女が威嚇し、叱り、すかしつつ、呑めぬ茶屋酒を無理強いに強いつつあったからでした。
旗本退屈男 旗本退屈男 第一話 青空文庫
いつかも服部と英則が茶屋酒を酌み交してゐるところへ迎へにやらされたが、英則は万十郎をつかまへて、「わたしはもう全く生きた心地もない、たゞ行雄のことを考へて、半時でも一時間でもそれを忘れたいばかりで、酒びたりになつてゐるだけなんだ。
牧野信一 サクラの花びら 青空文庫
悪事を働いて、茶屋酒を飲んでゐる小人の心持は、斯んなものかも知れないぞ!
牧野信一 鏡地獄 青空文庫