蛇の生殺し
へびのなまごろし
表現
標準
state of uncertainty
文例 · 用例
何故なら、強ひて言へば作品が悪く、強ひて言はねば作品が気が利いてゐて良い――などといふ批評はどうしても奥歯に物の挾まつた、蛇の生殺しのやうな批評だからである。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
蛇の生殺しというものです。
— 長谷川時雨 『モルガンお雪』 青空文庫
だって、このままじゃ、蛇の生殺しみたいで、気が落着かないじゃないか」「そら、ぼくかて同じことや」「そうだろう。
— 海野十三 『少年探偵長』 青空文庫
あの人の方が雪岡さんよりどれくらい親切だったかしれやしない』って、新さんも、姉から、先達ってその先の連合が通った時の私の様子を後で聞いていたもんだから、……それに引き更えてあなたがいつまでも、他人の娘を蛇の生殺しのようにしているという腹で、ついそう言ってみたんでしょう。
— 近松秋江 『雪の日』 青空文庫
(たとえば蛇の生殺しのような、そんな境遇に置いているのだからなあ) 一月前のことである、松浦頼母の屋敷の乱闘で、云いかわしたお八重とは別れ別れとなった。
— 国枝史郎 『仇討姉妹笠』 青空文庫
蛇の生殺しは怪しからんぞ。
— 国枝史郎 『血曼陀羅紙帳武士』 青空文庫
つい二ヶ月前、空気をひと呼吸吸っただけで生甲斐を感じた寄席の楽屋が、何だかこのごろでは蛇の生殺しにされているかのごとき自分の姿を姿見に映して見ているところのようで毎晩々々師匠のお供をしてでかけていくことが譬えようもない苦患のものとなってきた。
— 正岡容 『小説 圓朝』 青空文庫
一方を無事に死なしておいて、一方を助けて生かしておくのは、蛇の生殺しより、もっと酷いことである。
— 三輪の神杉の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
作例 · 標準
面接の結果がいつまでも連絡されず、まるで蛇の生殺しのような苦しい状態が続いている。
幻辭AI · gemini-3.1-pro-preview
企画を通すとも却下するとも言わない部長の態度は、担当者にとっては蛇の生殺しでしかない。
幻辭AI · gemini-3.1-pro-preview
別れ話の途中で「少し距離を置こう」とだけ言って去っていった彼の態度は、私を蛇の生殺しにしている。
幻辭AI · gemini-3.1-pro-preview