欲生
よくしょう
名詞
標準
文例 · 用例
仏教生活では、眼の前の惜しい、欲しい欲望の生活、すなわち小欲生活を、大欲生活の目的のために見直して善用する工夫をするのであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
ですから小欲生活――現実の生活に非常に注意を致しますと同時に、余りに現実生活に執われ過ぎることを避けます。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
然し今私は性欲生活にかけて童貞者でないように聖書に対してもファナティックではなくなりました。
— 有島武郎 『『聖書』の権威』 青空文庫
僕のやうに五十近くなると、性欲生活が生活の大部分を占めてはゐない。
— 森鴎外 『追儺』 青空文庫
そこで私は、桂子と、夜昼なしの愛欲生活を送りながら、カストリ雑誌なぞにしきりに書きはじめた。
— 田中英光 『野狐』 青空文庫
よそ眼には退廃不潔にみえようとも、ぼくにはそんなリエとの別離の予感に、生命を燃焼させるほどの愛欲生活がギリシャの牧童の恋物語を想わせるほど美しくひたむきなものと思われた。
— 田中英光 『さようなら』 青空文庫
イタリアの文学で、D'Annunzio は小説にも脚本にも、色彩の濃い筆を使って、性欲生活を幅広に写している。
— 森鴎外 『沈黙の塔』 青空文庫
男は、夢み心地に女との愛欲生活をたのしんでいた。
— 菊池寛 『女強盗』 青空文庫