全的
ぜんてき
形容動詞
標準
total
文例 · 用例
自分だけを恃むといふことは、如何にも立派な心懸けだが、全的な実現には到れぬものだと思ふ。
— 中原中也 『詩壇への願ひ』 青空文庫
私の観る限りにおいて、現今社会は恐ろしく修辞的であり、謂はば人々は如才なさ、抜目のなさを獲得しようとする時にばかり、全的に活気を呈するといつた有様である。
— 中原中也 『詩と現代』 青空文庫
すべてかういふことは、判然と示証することは出来ないけれども、短歌を作りたいといふことが、今後とも人々に全的な希望、全的な仕事として考へられることはあり得ないやうに思はれる。
— 中原中也 『新短歌に就いて』 青空文庫
作品が存在の姿を持つためには、なんらか書かうとする前に書かんとする作品の全的な予想といふものがハツキリとしてゐなければならぬ。
— 中原中也 『撫でられた象』 青空文庫
勿論人間は全的には何も支配することは出来ないことは彼も知つてゐるのだが、けれども彼が生きるとして、時間的なものに不満であるのは自然の勢ひだ。
— 中原中也 『高橋新吉論』 青空文庫
マルクスはその生命観において、物心の区別を知らないほどに全的要求を持った人であったということができると私は思う。
— 有島武郎 『想片』 青空文庫
漢法では全的に見るのだ。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
それは、縦令不完全であろうとも、個性の全的要求が生み出した主義だからである。
— 有島武郎 『惜みなく愛は奪う』 青空文庫
作例 · 標準
その問題に対して、彼は全的に解決策を検討している。
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環境保護は、今や全的な視点から取り組むべき課題だ。
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彼女は、その絵画の魅力に全的に心を奪われた。
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