齢二
よわいに
名詞
標準
文例 · 用例
一人は年齢二十二三の男、顔色は蒼味七分に土気三分、どうも宜しくないが、秀た眉に儼然とした眼付で、ズーと押徹った鼻筋、唯惜かな口元が些と尋常でないばかり。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
齢二十一にして二項定理の論文をものし、それが全欧で大評判となった。
— THE FINAL PROBLEM 『最後の事件』 青空文庫
胡同様、無慙にも顔面の皮膚を剥ぎそられ何処の者とも判明せざれど年齢二十三四歳位にて、サムライの仮装着を着けたるところより多分前夜何処かの仮装舞踏会に出席したる日本人にあらざるかと推測さる。
— 渡辺温 『象牙の牌』 青空文庫
二十日午後七時半、京橋区銀座西四丁目宝石貴金属商新陽堂の店頭に、年齢二十二三の洋装婦人が現われ、客を装い、宝石入純金指環三個を窃取して立ち去ろうとするところを、私服にて張り込み中の○○署杉山刑事に捕えられ、直ちに引拉された。
— 佐左木俊郎 『秘密の風景画』 青空文庫
伯先桜、天然記念物、樹齢二百年位、堂々たる大木。
— 昭和十四年 『旅日記』 青空文庫
伸子は年齢二十三、四であろうけれども、どちらかと云えば弾力的な肥り方で、顔と云い体躯の線と云い、その輪廓がフランドル派の女人を髣髴とさせる。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
この時、年齢二十四であつた。
— 池田屋襲撃 『大衆維新史読本』 青空文庫
千五百石の安祥旗本、白旗小左衛門の次男であって、その時年齢二十三、神道無意流の大先生戸ヶ崎熊太郎の秘蔵弟子で、まだ皆伝にはなっていなかったが、免許はとうに通り越していた。
— 国枝史郎 『銅銭会事変』 青空文庫