惜しげもなく
おしげもなく
表現副詞
標準
freely
文例 · 用例
通例こういう場合には「事がらが再起的 reproducible でないから」という口実で、惜しげもなく放棄されて来たのである。
— 寺田寅彦 『日常身辺の物理的諸問題』 青空文庫
頭はむさ苦しく延び煤けているかと思うと、惜しげもなくクリクリに剃りこぼしたままを、日に当てても平気でいる。
— 寺田寅彦 『嵐』 青空文庫
展覧会などで本職の画家のかいた絵を見ると、美しい草木や景色や建築物やが惜しげもなく材料に使われている。
— 寺田寅彦 『写生紀行』 青空文庫
そうして、その上にその平面の中のある特別な長方形の部分だけを切り抜いて、残る全部の大千世界を惜しげもなくむざむざと捨ててしまうのである。
— 寺田寅彦 『カメラをさげて』 青空文庫
よく肥った猫が一匹人おじもせずにうずくまって草の間に惜しげもなく流れこぼれた牛の乳をなめていた。
— 有島武郎 『フランセスの顔』 青空文庫
』 イワンは胸から、あんなに大切にして肌身につけていた銀の小箱の鍵をとって、惜しげもなく兄に渡してしまいました。
— 渡辺温 『イワンとイワンの兄』 青空文庫
すべての博徒等は、その生涯を惜しげもなく、かかる冒險に賭けて悔いないところの、烈しい情熱を持つてゐる。
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫
が、漸く眼を定めて見渡すと自分の立って居る足下には、燦爛と輝く金砂と銀砂が、鴨川石か何かのように惜しげもなく撒き散らされて居るのを見た。
— 菊池寛 『極楽』 青空文庫
作例 · 標準
例句