寒雀
かんすずめ
名詞
標準
winter sparrow (said to be tasty and having healing properties)
文例 · 用例
寒雀と言って、この大寒の雀は、津軽の童児の人気者で、罠やら何やらさまざまの仕掛けをしてこの人気者をひっとらえては、塩焼きにして骨ごとたべるのである。
— 太宰治 『チャンス』 青空文庫
甚だ野蛮な事には違いないが、その独特の味覚の魅力に打ち勝つ事が出来ず、私なども子供の頃には、やはりこの寒雀を追いまわしたものだ。
— 太宰治 『チャンス』 青空文庫
あとで聞いた事だが、その弘前の或る有力者のお妾で、まあ、当時は一流のねえさんであったようである)そうして、私のあたっている炬燵の上に置いた瞬間、既に私はそのお膳の一隅に雀焼きを発見し、や、寒雀!
— 太宰治 『チャンス』 青空文庫
紋附を着た美しい芸者三人に取りまかれて、ばりばりと寒雀を骨ごと噛みくだいて見せる勇気は無かった。
— 太宰治 『チャンス』 青空文庫
思えば、寒雀もずいぶんしばらく食べなかったな、と悶えても、猛然とそれを頬張る蛮勇は無いのである。
— 太宰治 『チャンス』 青空文庫
あ、ちょっと、と言って、私は飛鳥の如く奥の部屋に引返し、ぎょろりと凄くあたりを見廻し、矢庭にお膳の寒雀二羽を掴んでふところにねじ込み、それからゆっくり玄関へ出て行って、「わすれもの。
— 太宰治 『チャンス』 青空文庫
私は早く下宿へ行って、ゆっくり二羽の寒雀を食べたいとそればかり思っていた。
— 太宰治 『チャンス』 青空文庫
私は部屋に通され、番頭の敷いてくれた蒲団にさっさともぐり込んで、さて、これからゆっくり寒雀をと思ったとたんに玄関で、「番頭さん!
— 太宰治 『チャンス』 青空文庫
作例 · 標準
冬の寒い朝、窓の外で小さな寒雀がチュンチュンと鳴いていた。寒そうだけど、元気いっぱいだ。
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昔の書物には、寒雀は滋養があって病に効く薬鳥だと書かれていた。
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寒雀が雪の積もった枝にとまって、じっとこちらを見ていた。まるで何かを伝えようとしているみたいだ。
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