色揚げ
いろあげ
名詞動詞-サ変
標準
redyeing
文例 · 用例
その代わりおそいだろう」 沢庵を洗い立てたるように色揚げしたる編片の古帽子の下より、奴は猿眼を晃かして、「ものは可試だ。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
友だちは自炊をしている……だから、茄子を煮て晩飯を食わしてくれたんですが、いや、下地が黒い処へ、海水で色揚げをしたから、その色といったら茄子のようで、ですから、これだって身の皮を剥いでくれたほどの深切です。
— 泉鏡花 『河伯令嬢』 青空文庫
縫直しに取りかかろうとしていた春着の襦袢なども、染物屋から色揚げが届いたばかりで、この四、五日のどさくさ紛れに、まだ押入れへ突っ込んだままであった。
— 徳田秋声 『足迹』 青空文庫
だがそれにも拘らず、そういう前進をも亦やはり元の封建的なるものによって色揚げしようとする文化政策の策源地は、それだけは決して弱まりはしないのだ。
— 戸坂潤 『日本文化の特殊性』 青空文庫
それは前にも述べた通り、就中、徳川封建期に確立したもののことでなければならぬ、或いは仮に日本古来の文化イデーであるにしても、それが徳川期に於て特に典型的に色揚げされ又は出揃ったものでなくてはならぬ。
— 戸坂潤 『日本文化の特殊性』 青空文庫
這般の理窟は一々鮮明に色揚げしてみても無意味だと思ふのでやめるが、とにかく私は、私自身ホントに経験したままを直接描いたことは一度もないし、これからもないだらうと考へてゐるが、それにも拘らず私は作品を描いてのみ自分の姿や生活を見出してゐることは嘘でない。
— 坂口安吾 『文章その他』 青空文庫
這般の理窟は一々鮮明に色揚げしてみても無意味だと思うのでやめるが、とにかく私は、私自身ホントに経験したままを直接描いたことは一度もないし、これからもないだろうと考えているが、それにも拘らず私は作品を描いてのみ自分の姿や生活を見出していることは嘘でない。
— 坂口安吾 『文章その他』 青空文庫
つまり、風呂へ入る代りに、海で色揚げをするのかも知れません。
— めいろの巻 『大菩薩峠』 青空文庫
作例 · 標準
着物の色揚げは専門の業者にお願いするのが一番だ。
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この古くなった暖簾、色揚げしたらまた使えるんじゃない?
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「もう少し揚げて、きつね色に色揚げしてね。」と母が言った。
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