駆引
かけひき
名詞
標準
文例 · 用例
この本能は愛の駆引きに非常に役立つものらしいけれど、それは結果としてである。
— 織田作之助 『ひとりすまう』 青空文庫
新聞社同志の虚々実々の駆引きは勿論である。
— 織田作之助 『聴雨』 青空文庫
そのあとで……」「交換条件かね」「……」「まあ、駆引きも、いずれは必要になる能力ではある……ただし、わたしを出し抜けると思っているなら、大まちがいだ」「そんな。
— 第2章 メリーゴーラウンド、1967年 『45回転の夏』 青空文庫
まして、これから知らねえ土地を遍めくって、上州の国定忠次でございといって歩くには、駆引き万端の軍師がついていねえことには、動きはとれねえのだ。
— 菊池寛 『入れ札』 青空文庫
九郎助 (今まで黙っていたが)腕っ節だとか駆引きだとか、そんなことをいっていちゃ限りがねえ。
— 菊池寛 『入れ札』 青空文庫
それは吾々二人の間の私的の駆引にこそ凡百虚偽が含まれておれ、その行っている学術の実験と、それによって証明さるべき学理、原則の中には、一点、微塵の虚偽も含まれていないのだ。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
くろうとの戦いになると巧妙な駆引の戦術が発達して来ます。
— 石原莞爾 『最終戦争論』 青空文庫
大英帝国はもうベルギー、オランダなみに歴史的惰性と外交的駆引によって、自分の領土を保持しているところの老獪極まる古狸でございます。
— 石原莞爾 『最終戦争論』 青空文庫