鋤鍬
すきくわ異読 すきとくわ
名詞
標準
farming implement
文例 · 用例
稲田桑畑芋畑の連なる景色を見て日本国じゅう鋤鍬の入らない所はないかと思っていると、そこからいくらも離れない所には下草の茂る雑木林があり河畔の荒蕪地がある。
— 寺田寅彦 『日本人の自然観』 青空文庫
居残つた者はその当さへなしに、少しばかりの畑を耕して、勢のない鋤鍬を動して居るのである。
— 平出修 『夜烏』 青空文庫
奥州藤原家が何時の間にか、「だんまり虫が壁を透す」格で大きなものになつてゐたのも、何を語つてゐるかと云へば、「都のうつけ郭公待つ」其間におとなしくどし/\と鋤鍬を動かして居たからだ。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
……鋤鍬じゃなかったんですもの。
— 泉鏡花 『貝の穴に河童の居る事』 青空文庫
さらに手箱のうちから一具の鋤鍬と、一頭の木牛と、一個の木人とを取り出した。
— 白猿伝・其他 『中国怪奇小説集』 青空文庫
それらを竈の前に置いて水をふくんで吹きかけると、木人は木馬を牽き、鋤鍬をもって牀の前の狭い地面を耕し始めた。
— 白猿伝・其他 『中国怪奇小説集』 青空文庫
例えば耕す時は、深く鋤き、細かに砕き、畦を正しくし、土を平らにして、作業は親切を極め、朝から暮れまで働き、終われば鋤鍬を丁寧に洗って片付ける。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
そしてこの学問に拠って、自ら農業の本道を実践しようと鋤鍬を執っても、簡単には事が運ばず、日々風に吹かれ日に曝されて、苦労すること月重なり年積もった後、次第に土も思うようになり、苗も枯れず腐らず、水分も不燥不湿の程良い状態になる。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
作例 · 標準
納屋には、先祖代々受け継がれてきた古い鋤鍬が並んでいる。
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鋤鍬の手入れを怠ると、すぐに錆びて使い物にならなくなる。
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彼は新しい鋤鍬を買い揃え、意気揚々と開墾作業に取り掛かった。
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