厚々
あつあつ
形容詞-たる副詞-と
標準
thick
文例 · 用例
が、三日目の黄昏前、君枝がさすがに浮かぬ顔をして下足の番をしていると、「えーうどんの玉アあつあつのお玉ちゃん白い着物きて朝から晩まで湯にはいりつるつるの肌した別嬪ちゃんのお玉ちゃん十オあって五銭」 と触れ歩いている声がきこえ、よく聴くと他吉の声だった。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
柳やという小料理屋がありますからね、先生、このごろは柳やのおステさんと大あつあつで、いりびたりだ、かなわねえ」 駅へ行き、切符を買い、東京行きの省線に乗り、阿佐ヶ谷で降りて、北口、約一丁半、金物屋さんのところから右へ曲って半丁、柳やは、ひっそりしていた。
— 太宰治 『斜陽』 青空文庫
「たったいまお帰りになりましたが、大勢さんで、これから西荻のチドリのおばさんのところへ行って夜明しで飲むんだ、とかおっしゃっていましたよ」 私よりも年が若くて、落ちついて、上品で、親切そうな、これがあの、おステさんとかいうあのひとと大あつあつの人なのかしら。
— 太宰治 『斜陽』 青空文庫
清「アアあの人に大あつあつヨ。
— 三宅花圃 『藪の鶯』 青空文庫
「まるで、はたちの青年のやうに、恋にあつあつなんです。
— ――夢と知性―― 『吹雪物語』 青空文庫
おたがい大あつあつだった頃にや、仲よく遊び※りもしたし、秋の夜長をしんみり語り明かしたこともあるじゃねえか。
— LEDI MAKBET MCENSKOVO UEZDA 『ムツェンスク郡のマクベス夫人』 青空文庫
ロシアの女はまず大抵、作家を手に入れる前に、自分のほうが首ったけの大あつあつになっちまう。
— ЧАЙКА 『かもめ』 青空文庫
ぬれていないばかりか にやにやしながら あつあつの お茶が 入った カップを そのまま きつねめさんに なげつけてきました。
— THE TALE OF MR. TOD 『きつねめさんのはなし』 青空文庫
作例 · 標準
朝食に出た厚々な卵焼きは、だしの香りが効いていて美味しかった。
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北国の冬に備え、厚々なウールのソックスを買い足した。
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壁の小さなひび割れを隠すため、ペンキを厚々と塗り重ねた。
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会議資料が厚々と積み上げられたデスクは、もはや作業スペースがない状態だった。
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