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茫々

ぼうぼう
形容詞-たる副詞-と
1
標準
vast (ocean, desert, etc.)
文例 · 用例
」 眼をひらけば冥茫模糊、薄みどり色の奇妙な明るさで、さうしてどこにも影がなく、ただ茫々たるものである。
太宰治 お伽草紙 青空文庫
」 前後左右どちらを見ても、ただ杳々茫々、脚下を覗いてもやはり際限なく薄みどり色のほの明るさが續いてゐるばかりで、上を仰いでも、これまた蒼穹に非ざる洸洋たる大洞、ふたりの話聲の他には、物音一つ無く、春風に似て春風よりも少しねばつこいやうな風が浦島の耳朶をくすぐつてゐるだけである。
太宰治 お伽草紙 青空文庫
すぐに庭下駄をひつかけて茫々とした磧へ出られた。
萩原朔太郎 月に吠える 青空文庫
そこへ当の芋倉長江画伯が、死人のような青い顔に宗匠頭巾、灰色の十徳という扮装で茫々然と出社して来た。
夢野久作 呑仙士 青空文庫
茫々たる海の極は遠く太平洋の水と連なりて水平線上は雲一つ見えない、また四国地が波の上に鮮やかに見える。
国木田独歩 鹿狩り 青空文庫
見渡す限りの畑には雜草が茫々と茂つてゐる。
有島武郎 青空文庫
雲霧深くして、遠く那須野の茫々たる平原を一眸に収める事の出来ぬのは遺憾であったが、脚下に渦巻く雲の海の間から、さながら大洋中の群島のように、緑深き山々の頭を突出している有様は、実になんともいう事の出来ぬ雄大なる光景であった。
押川春浪 本州横断 癇癪徒歩旅行 青空文庫
茫々たる燒野原に、ながき夜を鳴きすだく蟲は、いかに、蟲は鳴くであらうか。
泉鏡太郎 露宿 青空文庫
作例 · 標準
目の前に広がる茫々たる砂漠に、旅人たちは希望を見失いそうになった。
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茫々と広がる大海原を前に、自分の存在の小ささを感じた。
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ああ、茫々と続く地平線、どこまで行っても変わらない景色だ。
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2
標準
vague (e.g. memories)
作例 · 標準
子供の頃の記憶は茫々としていて、はっきりと思い出せない。
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彼の話は茫々としていて、結局何が言いたかったのかわからなかった。
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茫々とした不安に包まれ、夜も眠れない日が続いた。
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3
標準
rampant (weeds, etc.)
作例 · 標準
手入れされていない庭は、雑草が茫々と生い茂っていた。
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廃墟となった屋敷の周囲には、茫々と繁る木々が不気味にそびえ立っていた。
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この畑、しばらく放っておいたら、あっという間に雑草が茫々と生えちゃった。
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4
標準
unkempt (hair, beard, etc.)
作例 · 標準
長い間手入れされていない彼の髪は、茫々と伸びて顔を覆っていた。
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彼は茫々たる髭を撫でながら、静かに考え込んでいた。
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わあ、寝癖で髪が茫々だよ!早く直さないと。
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