下露
したつゆ
名詞
標準
dew under (dripping from) trees
文例 · 用例
惟光が、「木の下露は雨にまされり(みさぶらひ御笠と申せ宮城野の)でございます」 と言う。
— 蓬生 『源氏物語』 青空文庫
この四月二十七八日の諸新聞に、目下露國の首都ペトログラードの食糧窮乏を極めたる折柄、官憲にて支那人が人肉を市場に販賣しつつありし事實を發見し、該支那人を取押へて、遂に之を銃殺せり。
— 桑原隲藏 『支那人の食人肉風習』 青空文庫
宮城野の木の下露は、雨にまされり(一)朝(只今の朝の意味とは少し違つてゐます。
— 折口信夫 『歌の話』 青空文庫
「ぬばたまの黒髪山を朝越えて山下露に沾れにけるかも」(巻七・一二四一)などと較べると、やはり此歌の方が旨い。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
年ふれど色は変らじ松が枝の 下露あびて墓標は立ちけり 私は立往生をしたという衣川と、この天地とを比べて、快男子としての辨慶、忠臣としての辨慶を想った。
— ──専攻科第一類歴史部── 『平泉紀行』 青空文庫
此処前に谷を瞰み、後に嵎を負ひ、樅檜奥深く繁り合ひて、木の下露も冷やかなり、吾直に入て主を呼び、膝を抱て共に談る。
— 木暮理太郎 『木曾駒と甲斐駒』 青空文庫
藤田家重代の、松の下露の銘ある宝壺が、このときみごとに奪われたことは、言うまでもない。
— 日光の巻 『丹下左膳』 青空文庫
(中略)〔註、この不具者は羞恥を知らざるが故に、以下露骨なる記事多ければ、凡て略しつ〕 私一人丈けで勝手に寝たり起きたり考えたり出来たら、どんなに気持がいいでしょうと、あたり前の人間を羨ましく羨ましく思いました。
— 江戸川乱歩 『孤島の鬼』 青空文庫
作例 · 標準
朝露とは別に、葉の裏には木から滴った下露が光っていた。
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