ぬっと
ぬっと異読 ぬうっと・ヌッと・ヌウッと
副詞
標準
suddenly (appear, stick out, etc.)
文例 · 用例
起きて見ると、眼の前の阪下から、ぬっと提燈が出る、すいと金剛杖が突き出る。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
その時に氷塊を持ってぬっと出現した偉大なニグロのボーイの顔が記憶に焼きつけられて残っている。
— 寺田寅彦 『夏』 青空文庫
空家の戸をあけてぬっと出て来た半七の顔を見た時に、彼女の顔はもう灰色に変っていた。
— 猫騒動 『半七捕物帳』 青空文庫
どこまでも人を凌いだ仕打な薬売は流眄にかけて故とらしゅう私を通越して、すたすた前へ出て、ぬっと小山のような路の突先へ蝙蝠傘を差して立ったが、そのまま向うへ下りて見えなくなる。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
」 とちと粘って訛のある、ギリギリと勘走った高い声で、亀裂を入らせるように霧の中をちょこちょこ走りで、玩弄物屋の婦の背後へ、ぬっと、鼠の中折を目深に、領首を覗いて、橙色の背広を着、小造りなのが立ったと思うと、「大福餅、暖い!
— 泉鏡花 『露肆』 青空文庫
」 と摺違いに毒気を浴びせて、ぬっと門口を覗いた、遣手面の茶缶阿婆。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
「葉へも、白く降積ったような芭蕉の中から、頬被をした、おかしな首をぬっと出して、ずかずかと入った男があるんです。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
幽霊などと動揺きしがようやくに静まりて、彼方へ連れ行き介抱せんと、誘い行きしを聞澄まし、縁の下よりぬっと出で蚊を払いつつ渋面つくり、下枝ならむには一大事、とくと見届けてせむ様あり、と裏手の方の墓原へ潜に忍び行きたりける。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
作例 · 標準
暗闇から、ぬっと人影が現れた。
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机の陰から、猫がぬっと顔を出した。
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議論の最中に、彼がぬっと口を挟んだ。
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標準
(stand) still and expressionless
作例 · 標準
彼は廊下にぬっと立って、何も話さなかった。
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突然の出来事に、彼女はぬっと立ち尽くした。
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警備員は入り口でぬっと動かずに立っていた。
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標準
suddenly (stand up)
作例 · 標準
彼は椅子からぬっと立ち上がり、部屋を出て行った。
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会議中に、部長がぬっと立ち上がって意見を述べた。
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突然の指名に、生徒はぬっと立ち上がった。
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