橋殿
はしどの
名詞
標準
文例 · 用例
明日切腹候場所は、古橋殿|取計にて、船岡山の下に仮屋を建て、大徳寺門前より仮屋まで十八町の間、藁筵三千八百枚余を敷き詰め、仮屋の内には畳一枚を敷き、上に白布を覆い有之候由に候。
— 森鴎外 『興津弥五右衛門の遺書』 青空文庫
一ツ橋殿の命を受け、昆虫館を探しあてようと、さてこそやって来たらしい。
— 国枝史郎 『神秘昆虫館』 青空文庫
「あいやそこへ参られたは、南部集五郎殿をはじめとし、一ツ橋殿のご家中でござろう。
— 国枝史郎 『神秘昆虫館』 青空文庫
さて次に」と小一郎は、ここで一段声を張ったが、「一ツ橋家の爾余の方々、お互い私怨とてはござらぬが、拙者は田安家のまず家臣、貴殿方は一ツ橋殿の家臣、近来田安家と一ツ橋家、各※方にもご存知通り、事ごとに競争致しております。
— 国枝史郎 『神秘昆虫館』 青空文庫
尾張殿、肥後殿、仙台殿、一ッ橋殿、脇坂殿、大頭ばかりが並んでいた。
— 国枝史郎 『柳営秘録かつえ蔵』 青空文庫
水戸中納言の弟、余九麿を一橋殿へ呼び寄せる時のお達しも、芸術のお世話ということで許されている。
— 流転の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
「九ツの時、養家の親類に鈴木清兵衛という御細工所頭を勤める仁、柔術の先生にて、一橋殿、田安殿はじめ、諾大名大勢弟子を持っている先生が、横網町というところにいる故、弟子になりに行くべしと親父が言う故、行ったが、二五八十の稽古日にて、はじめて稽古場へ出てみた。
— 京の夢おう坂の夢の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
隠岐守の屋敷の隣は一橋殿で、その向うは牧野越中守の中屋敷、つづいて大岡、酒井、松平|因幡守等の屋敷、それから新大橋であります。
— 黒業白業の巻 『大菩薩峠』 青空文庫