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線香立て

せんこうたて
名詞
1
標準
incense holder
文例 · 用例
懐中へ、その酒井先生恩賜の紙幣の紙包を取って、仏壇の中に落ちた線香立ての灰を、フッフッと吹いて、手で撫でる。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
一ばん左のはじの扉の前には、素燒の線香立てと、しきみの葉が飾られてあつた。
辻村もと子 春の落葉 青空文庫
其の辺は埃だらけであつたが、其れでも其の前には線香立てがあつて、其れに一束の線香が燻つてゐた。
高浜虚子 落葉降る下にて 青空文庫
近時、ふと思うことありて、欠かさず月詣ではじめしも、地蔵尊には『大正三年一月十六日 釈浄證信士』 とあり、左楽(現)、燕枝、志ん生、柳枝、つばめ、馬生、小勝、今輔、小せん、文楽(いずれも先代、先々代)の名を線香立て、花立てに刻し、別に三代目小さん、建之云々とありけり。
正岡容 随筆 寄席囃子 青空文庫
「何て……何てこったろうほんとに」 シットリと湿けた枝差しだしている傍らの柘榴の股になっているところへのせて置いたお線香二本、つづいて圓朝は左右の線香立てへ供えた。
正岡容 小説 圓朝 青空文庫
テーブルの上には線香立てがあった。
片岡義男 少女時代 青空文庫
線香の束から丁寧に一本だけ抜き出したヒトミは、ライターで先端に火をつけ、小さな炎になって燃えるのを吹き消し、線香立てに立てた。
片岡義男 少女時代 青空文庫
作例 · 標準
通夜の席では、参列者から線香代として香典が渡された。
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遠方から弔問に来てくれた友人に、心ばかりの線香代を渡した。
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「お父さんの葬儀の際、遠方の親戚から線香代をいただきました。」
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