不毛の地
ふもうのち
表現名詞
標準
barren land
文例 · 用例
不毛の地に最初の草の種が芽を出すと、それが昆虫を呼び、昆虫が鳥を呼び、その鳥の糞粒が新しい植物の種子を輸入する、そこにいろいろの獣類が移住を始めて次第に一つの「社会」が現出する。
— 寺田寅彦 『日本人の自然観』 青空文庫
この氷河が消失して、従って新疆地方に灌漑する川々の水量が少なくなり、そのために土壌がかわき上がって今のような不毛の地になったらしい。
— 寺田寅彦 『ロプ・ノールその他』 青空文庫
此の権兵衛は、土佐郡布師田の生れで、もと兼山の小姓であったが、兼山が藩のために各地に土木事業を興して、不毛の地を開墾したり疏水を通じたりする時には、いつも其の傍にいたので、しぜんと其の技術を習得したものであった。
— 田中貢太郎 『海神に祈る』 青空文庫
この世界のほかの部分では、たといいかに不毛の地であろうとも、微かながらも大気の振動というものがある。
— 北極星号の船長 医学生ジョン・マリスターレーの奇異なる日記よりの抜萃 『世界怪談名作集』 青空文庫
石の多い、恐ろしい不毛の地と見える。
— A DESCENT INTO THE MAELSTROM 『うづしほ』 青空文庫
脳が乾き切った海綿のようになにやかやを吸収する時期、広島カープの連敗の合間をぬってやくざがピストルをぶっぱなすだけの文化不毛の地で、オレが触れえたのはメディアを通した演芸のみだった。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
しかしてその三分の一以上が不毛の地であったのであります。
— 信仰と樹木とをもって国を救いし話 『デンマルク国の話』 青空文庫
楊子江の沿岸の土地が肥沃であり、西蔵が不毛の地であるのは、秦の始皇の時代も現代も殆んど変りないであらう。
— 平林初之輔 『文学方法論』 青空文庫
作例 · 標準
何百年も雨が降らず、この一帯は完全な不毛の地と化してしまった。
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探査機が送ってきた画像に映っていたのは、ひたすら岩石が連なる不毛の地だった。
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彼は新天地を求めて開拓に出たが、そこは作物が全く育たない不毛の地であった。
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