興行界
こうぎょうかい
名詞
標準
entertainment world
文例 · 用例
雲月斎玉兎嬢ことウノ子さんは未だ興行界を引退なさらない前からいつも私の処へ来て深透レントゲンをやっておられたのです。
— 夢野久作 『冥土行進曲』 青空文庫
それが晴代の最近の住替の動機だつたが、或る日|一直からかゝつて、馴染だと言ふので行つてみると、土地の興行界の顔役や請負師らしい男が五六人頭をそろへてゐるなかに、その男がにや/\してゐた。
— 徳田秋声 『のらもの』 青空文庫
いつかまだ吉本が今日のやうに東京興行界を席巻しない以前、早くもそこへ身売りして行つた芸人に芸人魂のあるのはゐないと放言したことがある。
— 武田麟太郎 『落語家たち』 青空文庫
それで、目先の利いた中村座の関係者は、師弟を口説いて、現在の滝夜叉譚を、打てるだけ打って、おっかぶせて、師走狂言「忠臣蔵――初春まで、同じ顔ぶれで持ち越して、最近の興行界に、記録を残して見たい――」 と、いうような筋を運んだが、その実は、師匠の菊之丞も、そのほかの弟子も要らぬ。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
人生の俗悪そのもののような、興行界に居りながら、それに負けずに打ち勝って行く――と云ったような女である。
— 国枝史郎 『前記天満焼』 青空文庫
この時代的興行界の覇者は、花形の選択に最もデモクラチックな方法を採用してゐるではないか。
— 岸田國士 『歌舞伎劇の将来』 青空文庫
興行界にこの機運ありとみれば、才能ある芸能人の奮起は固より期して俟つべく、平時に於て許される如き悠長な重々しい形式内容を離れ、簡素にして明快、しかも、色とりどりの綜合的芸能様式が、何人かの立案によつて生まれて来ること必定である。
— 岸田國士 『空襲時に於ける興行非常対策について』 青空文庫
巴里を中心に、前大戦後欧米の興行界を驚倒させた曲者は、まことに芸能の国露西亜の宝であると言つて差支なからう。
— 岸田國士 『空襲時に於ける興行非常対策について』 青空文庫
作例 · 標準
配信サービスの台頭により、映画や演劇などの興行界はかつてない変革期を迎えている。
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興行界のしきたりに疎い新参者が、斬新なプロモーションでヒットを飛ばした。
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コロナ禍で打撃を受けた興行界を支援するため、政府による助成金制度が導入された。
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