廃
はい
名詞
標準
文例 · 用例
学問の上に最も不幸なりし予は、遂に六箇月を出でざるに早く廃学せねばならぬ境遇に陥った。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
予が半生の家庭が常に変則の軌道を歩したと云うも、一は眼病で廃学した故と生先短き親を持った故とである、殊に予の母は後妻として父の家に嫁がれ予の外に兄一人あるのみで、然かも最もおそき子であるから吾等兄弟が物覚のついた時分には老母の髪は半分白かった。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
「いき」の「諦め」は爛熟頽廃の生んだ気分であるかもしれない。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
そうして、ボオドレエル自身の説明{9}によれば、「ダンディズムは頽廃期における英雄主義の最後の光であって……熱がなく、憂愁にみちて、傾く日のように壮美である」。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
第三の反対理由は言語の世界にも適者生存の自然|淘汰が行われている、人為的な強制などでは、言語の改廃は困難であるというのである。
— 九鬼周造 『外来語所感』 青空文庫
また社会民衆は賢明であるから不用な外来語は時の経過と共に廃滅する。
— 九鬼周造 『外来語所感』 青空文庫
そしてトルストイやタゴールが廃つた如く、ニイチェもまた忽ちに廃つてしまつた。
— 萩原朔太郎 『ニイチェに就いての雑感』 青空文庫
子に親を養育する義務がなく、社会に敬老思想のない外国では、老いて生活力を失った人々が、家庭からも社会からも全く廃人扱いをされてしまう。
— 萩原朔太郎 『老年と人生』 青空文庫