死毒
しどく
名詞
標準
ptomaine poisoning
文例 · 用例
不思議と云えばもう一つ、博士を殺した短刀は、欧羅巴のどこを探がしても見つけることの出来ないような、古代埃及の武士の使った、鋭い鋭い月刀であって、しかも尖刀には大麻から取った死毒が塗りつけてあったそうである。
— 国枝史郎 『木乃伊の耳飾』 青空文庫
寝ついてからの二週間めに、省吾の病因が死毒に冒されたものだとわかった、実験のためにK大学医科の解剖室で、胃癌で死んだ死体から胃を切除して来た、そのとき手指にできた小さな創から死毒が入ったのである。
— 山本周五郎 『四年間』 青空文庫
省吾にその自覚がなかったため、死毒だとわかったときは悪液質があらわれ、救いようのない全身衰弱が始まっていた。
— 山本周五郎 『四年間』 青空文庫
柾木愛造は(芙蓉の死毒によって命を奪われたとの判定であった)露出した芙蓉の腹わたの中へ、うっぷしに顔を突込んで死んでいたが、恐ろしいことには、彼の醜く歪んだ、断末魔の指先が、恋人の脇腹の腐肉に、執念深く喰い入っていた。
— 江戸川乱歩 『蟲』 青空文庫
母親がおやそさんやテンコツさんの姉さんで、額の大きい、落ちくぼんだ大きな眼――この人は美人だったと思われたが、しどくしどく貧乏にやつれて、骸骨みたいな顔をしていた。
— 長谷川時雨 『テンコツさん一家』 青空文庫
「いや、どうも、かくお手厚い御饗応にあっては恐縮のいたりで――」 木魚の顔が赤くなって、しどく豊に、隠居じみた笑いを浮べて、目をショボショボさせながら繰返していっていた。
— 長谷川時雨 『木魚の顔』 青空文庫
噫、眇目の陰陽師、古りし「烏」にまかせなむ、過去にうけにしどくだみの占に知らるる業の象。
— 蒲原有明 『有明集』 青空文庫
作例 · 標準
魚介類をきちんと加熱しないと、し毒の危険がある。
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古い缶詰を開けた際、し毒の可能性を考えて食べるのをやめた。
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し毒は食中毒の一種で、吐き気や腹痛などの症状を引き起こす。
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