踏鞴
たたら異読 タタラ
名詞頻度ランク #44053 · 青空 3 例
標準
foot-operated bellows
文例 · 用例
足を動かせば、それがまるで地踏鞴を踏むやうにしてゐる。
— 水野仙子 『脱殼』 青空文庫
紀州熊野の深山でも、一たたら、または一本|踏鞴などと伝え、かつて勇士に退治せられた話がある。
— 柳田国男 『山の人生』 青空文庫
狸か何かの皮を縫い合わせて、大なる踏鞴というものを作り、それを足で踏んで盛んに炭の火を起こし、金属を鎔解していろいろの器物を造る人ばかりが、山に竈を築いて多量の炭を製するの必要を持っていたゆえである。
— 柳田国男 『雪国の春』 青空文庫
殺さぬまでに現責に苦しめ呪うがゆえ、生命を縮めては相成らぬで、毎夜少年の気着かぬ間に、振袖に緋の扱帯した、面が狗の、召使に持たせて、われら秘蔵の濃緑の酒を、瑠璃色の瑪瑙の壺から、回生剤として、その水にしたたらして置くが習じゃ。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
むざんや口角より血をしたたらし、合掌し、瞑目し、むざんや天上に縊れたるものの、光る松が枝に靈魂はかけられ、霜夜の空に、凍れる、凍れる。
— 萩原朔太郎 『散文詩・詩的散文』 青空文庫
その頃の若いもんたちは、三日三晩、たたらという大きなふいごを足で踏んで、銅をとかす火をおこしたもんだそうだ。
— 新美南吉 『ごんごろ鐘』 青空文庫
かみきりや姿を見せよ神国のおそれを知らばやくたたらざれ
— 田中貢太郎 『簪につけた短冊』 青空文庫
あなたがあやつる人生切り紙細工は大|南北のものの大芝居の如く血をしたたらせている。
— 太宰治 『虚構の春』 青空文庫
標準
traditional Japanese clay furnace for smelting iron (operated with large foot bellows)