炸弾
さくだん
名詞
標準
文例 · 用例
小熊(2)同じからざる敵を同じからざる味方をもつて迎へ撃つ、炸弾は個性的に跳ねとぶだらう、確固不動の精神に前進を命じよう、濶達な青年としてたたかふ場所は広い、撃たれるものも撃つものも豊富である。
— 詩集(12)その他の詩篇 『小熊秀雄全集-13』 青空文庫
炸弾の壮観も眼前に浮かぶ。
— 田山花袋 『一兵卒』 青空文庫
商館長のカロンの守は、気味の悪いくらい達者な日本語で、「モルタール……すなわち、この薬研型の大砲は、差しわたし一尺五寸、重さ五十六カティ、日本の貫目にして六貫七百二十目の炸弾を打ちだし、八百歩のむこうにある目標を微塵にうち砕くとでござる。
— 久生十蘭 『ひどい煙』 青空文庫
この大砲は、炸弾を天頂から落し、大|遮蔽物、あるいはまた、城郭のうしろにいる敵を殺傷するゆえをもって、天砲とも申す」 と、真顔になって註釈したが、そういう一|瞥のうちに、東印度会社の念の入った魂胆を見ぬいてしまったので、外記も、四郎兵衛も、苦笑するばかりで、誰一人、相手にはならなかったのである。
— 久生十蘭 『ひどい煙』 青空文庫