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隈々

くまぐま
名詞
1
標準
every corner
文例 · 用例
ランプのおぼつかなき光、隈々には届きかねつ。
国木田独歩 わかれ 青空文庫
まだ葉ばかりの菖蒲杜若が隈々に自然と伸びて、荒れたこの広い境内は、宛然沼の乾いたのに似ていた。
泉鏡花 七宝の柱 青空文庫
日暮れて式場なるは申すまでもなく、十万の家軒ごとに、おなじ生首提灯の、しかも丈三尺ばかりなるを揃うて一斉に灯し候へば、市内の隈々塵塚の片隅までも、真蒼き昼とあひなり候。
泉鏡花 凱旋祭 青空文庫
そうして、前後を見廻して、其のウインクが私に向って発せられたものであることを確かめると、私は私の記憶の隈々を大急ぎで探しはじめた。
中島敦 虎狩 青空文庫
こゝよりは啻に廣こうぢの隈々迄見ゆるのみならず、かのヱズヰオの山さへ眞向に見えたり。
IMPROVISATOREN 即興詩人 青空文庫
色|褪せたる月の光と松明の光とは、岩の隈々に濃き陰翳を形りて、深谷の看をなせり。
IMPROVISATOREN 即興詩人 青空文庫
筋肉質な君の顔は、どこからどこまで引き締まっていたが、輪郭の正しい目鼻立ちの隈々には、心の中からわいて出る寛大な微笑の影が、自然に漂っていて、脂肪気のない君の容貌をも暖かく見せていた。
有島武郎 生まれいずる悩み 青空文庫
その路の隈々には人間の白っぽい骨が陰々と横わっている。
原民喜 苦しく美しき夏 青空文庫
作例 · 標準
警察は事件現場の隈々まで徹底的に捜索したが、犯人の遺留品は見つからなかった。
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待ちわびた春の訪れとともに、庭の隈々に小さくて可憐な名もなき花が咲き始めた。
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「あら、家中の隈々まで窓を開けて風を通すと、本当に気持ちが晴れやかになるわね」
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