投出
とうしゅつ
名詞動詞-サ変
標準
projection
文例 · 用例
自分は父の机の前に足と投出したままで無心に華車な浴衣の後姿から白い衿頸を見上げた時、女は肩越しにチラと振り向いたと思う間に戸をはたとしめた。
— 寺田寅彦 『やもり物語』 青空文庫
女は足元に投出された血だらけの矢の雄鹿を見ても愕かず、少しわきへ寄っただけであった。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
恰幅のよい長身に両手をだらりと垂らし、投出して行くような足取りで、一つところを何度も廻り返す。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
広東人の用心深さが麻雀、私から一千|弗をサルーンから投出してしまった。
— Love on Drought 『恋の一杯売』 青空文庫
不気味で投出そうとするとずるずると辷って指の尖へ吸ついてぶらりと下った、その放れた指の尖から真赤な美しい血が垂々と出たから、吃驚して目の下へ指をつけてじっと見ると、今折曲げた肱の処へつるりと垂懸っているのは同形をした、幅が五分、丈が三寸ばかりの山海鼠。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
足は忘れたか投出した、腰がなくば暖簾を立てたように畳まれそうな、年紀がそれでいて二十二三、口をあんぐりやった上唇で巻込めよう、鼻の低さ、出額。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
投げた時、偶と渠は、鼓打である其の従弟が、業体と言ひ、温雅で上品な優しい男の、酒に酔払ふと、場所を選ばず、着て居る外套を脱いで、威勢よくぱつと投出す、帳場の車夫などは、おいでなすつた、と丁と心得て居るくらゐで……電車の中でも此を遣る。
— 泉鏡太郎 『続銀鼎』 青空文庫
思えば母が三円投出したのも、親子の縁を切るなど突飛なことを怒鳴って帰ったのも皆なその心が見えすく。
— 国木田独歩 『酒中日記』 青空文庫
作例 · 標準
プロジェクターは、画像をスクリーンに投出する装置だ。
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彼はアイデアを言葉として投出するのが得意だ。
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このカメラは、空間に三次元画像を投出できる。
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