畳句
じょうく
名詞
標準
repetition
文例 · 用例
では、短歌、俳句とはどう違ふかと云ふに、その最も大事だと思はれる点は、短歌・俳句よりも、度合的にではあるが、繰返し、あの折句だの畳句だのと呼ばれるものの容れられる余地が、殆んど質的と云つても好い程に詩の方には存してゐる。
— 中原中也 『詩と其の伝統』 青空文庫
毎晩九時過ぎると、まだ夜と昼との影を投じ合った鳩羽色の湖面を滑って、或時は有頂天な、或時は優婉な舞踏曲が、漣の畳句を伴れて聞え始めます。
— 宮本百合子 『C先生への手紙』 青空文庫
さはれ去年の雪いづくにありや、 さはれ去年の雪いづくにありや、 さはれ去年の雪いづくにありや、 ………………………………………意味のない畳句が、ひるがへり、巻きかへつた。
— 一報告書 『鳥獣剥製所』 青空文庫
私は人麻呂が支那の詩の影響を受けて、対句・畳句其他の修辞法を応用したといふ様な考へは、もう旧説として棄てゝもよいと思うて居る。
— 折口信夫 『叙景詩の発生』 青空文庫
対句―――畳句↓譬喩 → 枕詞 ← 序歌 ↑ └──────┐ │矚目発想――待想独白――象徴畳句は不整頓な対句であつて、対句は鮮やかに相等を感ぜさせる畳句である。
— 折口信夫 『日本文章の発想法の起り』 青空文庫
此歌などは、対句としても長くなつて来たもので、朝夕の違ひだけで対句としての位置を音脚に占めるので、畳句と言うてもよいのだ。
— 折口信夫 『日本文章の発想法の起り』 青空文庫
第二行は畳句になっている。
— 宝島 『宝島』 青空文庫
それからこの畳句が出ているのであって、畳句の方は唄の本筋には無関係なのである。
— 宝島 『宝島』 青空文庫
作例 · 標準
この民謡のサビの部分に使われている畳句は、リズムが心地よくて一度聞いたら耳から離れない。
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詩の中で繰り返される畳句が、主人公の抑えきれない悲しみをより一層際立たせている。
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合唱コンクールで歌う曲の畳句を、もっと感情を込めて力強く歌うようにと指導が入った。
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