託つ
かこつ
Godan verb with 'tsu' ending動詞-他動詞
標準
to complain about
文例 · 用例
長編小説「鶴」は、その内容の物語とおなじく悲劇的な結末を告げたけれど、彼の心のなかに巣くつてゐる野性の鶴は、それでも、なまなまと翼をのばし、藝術の不可解を嘆じたり、生活の倦怠を託つたり、その荒涼の現實のなかで思ふさま懊惱呻吟することを覺えたわけである。
— 太宰治 『猿面冠者』 青空文庫
みや子は何か託つような調子で呟いた。
— 宮本百合子 『伊太利亜の古陶』 青空文庫
やつぱりあなたをその方の嘱託つてことにして、一度詳しい話をみんなにしてくださるといいわ。
— 四幕と声のみの一場よりなる喜劇 『速水女塾』 青空文庫
しかも亀吉から前夜|浅草で買った陰女に、手もなく敗北したという話の末、その相手が、曾て自分が十年ばかり前に描いた「北国五色墨」の女と、寸分の相違もないことまで聞かされては、歌麿は、若い者の意気地なさを託つと共に、不思議に躍る己が胸に手をやらずにはいられなかった。
— 江戸名人伝 『歌麿懺悔』 青空文庫
悲しみの極を過ぎたのだろう、もう泣く涙もないように、弥生はただ異様にきらめく眼で、憮然として腕を組んだ栄三郎の前に、番を破られて一つ残った坤竜丸が孤愁を託つもののごとく置かれてあるのを見すえている。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
実は内藤君も到頭説きつけられてしまって、今日が二度目の稽古だそうだ」 と千吉君は他の吹聴に託つけて自分のことを告白しているような口吻だった。
— 佐々木邦 『好人物』 青空文庫
蓮如のすきな點は、佛法も世すごしも、かろ/″\と言つてゐる、あの明るい無態度がいゝ、何か訊いてくれるだらうと、夜がたりの膝を交じへ、人々が固くなつたり、眠氣をこらへてゐるむなしさを見て、慈愛のやりばを託つてゐる、あの親切なおもひやりの温かさがなつかしい。
— 吉川英治 『折々の記』 青空文庫
みんないまの不自由の身の上を託つ心は同じで、……私にも親しい気持で軽口がきけたのだ。
— 小山清 『その人』 青空文庫
作例 · 標準
「ああ、また雨かよ!せっかくの休日なのに、もう!」と彼は不機嫌そうに文句を言った。
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毎日のように満員電車に揺られ、彼は通勤のストレスを散々文句を言っていた。
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いつまでもないことで、いつまでも文句を言っているのはやめなさい。
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