臆面
おくめん
名詞頻度ランク #43857 · 青空 323 例
標準
timid face
文例 · 用例
以上はただ全くの素人の想い出話のついでに思い付くままの空想を臆面もなく書付けて見ただけである。
— 寺田寅彦 『鴫突き』 青空文庫
ここまで書いて来て振り返ってみると自分ながら随分臆面もなくよくこれだけ書いたものだと思う。
— 寺田寅彦 『津田青楓君の画と南画の芸術的価値』 青空文庫
父は暇さえあれば母をつかまえて小言と自慢話ばかりしているし、弟は誰の神経でもいらだたせずにはおかないような鈍いしぶとさを臆面もなくはだけて、一日三界人々の侮蔑と嘆きとの種になっている。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
人の醜い部分に臆面もなく注意を向けていたのを……そのつもりではなかったのだが……すまなく思った。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
按ずるに日本橋の上へは、困った浪花節の大高源吾が臆面もなく顕れるのであるが、いまだ幸に西河岸へ定九郎の出た唄を聞かぬ。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
……その酒さえ、弱身のある人が来て対向いになると、臆面の無いほてった顔を、一皮|剥かれるように醒めるんだからの。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
花屋の庭は美しかろう、散歩の時は寄ってみるよ、情郎は居ないか、その節邪魔にすると棄置かんよ、などと大上段に斬込んで、臆面もなく遊びに来て、最初は娘の謂うごとく、若山を兄だと思っていた。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
▲臆面なく云へば、日露戦争に於ける戦勝の結果及び戦後の国状は、日清戦争に於ける夫れに劣ること数十等。
— 押川春浪 『警戒すべき日本』 青空文庫
作例 · 標準
例句