黄水仙
きずいせん異読 きすいせん・キズイセン
名詞
標準
jonquil (Narcissus jonquilla)
文例 · 用例
この中之島には亭々とした三がい松以外には源平染分けの椿、四季咲きの薔薇、黄水仙、青黄ろい春蘭、青木の深紅の実、むらさきの雲のような沈丁花などが、岩の根締めやら芝生との配合のためわたくしたちの朝飯の卓をめぐって、ところまだらに、それ/″\持前の色彩を盛り上げております。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
植物園事務室より出で来りし、若き紳士の紺の背広に赤皮の靴のやはらかなる、薄黄水仙のほとりをぞゆく。
— 北原白秋 『春の暗示』 青空文庫
水の上には黄水仙、森のはづれへ日々花、素足もかまはず踏み込んで、棘のひかげへすみれぐさ、原一面に雛菊や鈴を頸環の櫻草、森の木の間にきみかげ草、その細路へおきなぐさ、人家の軒へあやめぐさ、さてシモオヌよ、わが庭の春の花には苧環、遊蝶花、唐水仙、匂の高い阿羅世伊止宇。
— 上田敏 『牧羊神』 青空文庫
椿あり、つつじあり、白丁あり、サフランあり、黄水仙あり、手水鉢の下に玉簪花あり、庭の隅に瓦のほこらを祭りてゴサン竹の藪あり、その下にはアヤメ、シヤガなど咲きて土常に湿へり。
— 正岡子規 『わが幼時の美感』 青空文庫
*(二月×日) 黄水仙の花には何か思い出がある。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
窓をあけると、隣の家の座敷に燈火がついていて、二階から見える黒い卓子の上には黄水仙が三毛猫のように見えた。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
」 古里はいゝナ――寝床のない女 二月×日 黄水仙の花には、何か思い出がある。
— 林芙美子 『放浪記(初出)』 青空文庫
窓をあけると、隣の家の座敷に灯がついて、黒い卓子の上に黄水仙が猫のように見えた。
— 林芙美子 『放浪記(初出)』 青空文庫
作例 · 標準
庭の片隅に黄水仙が咲き始めると、ようやく厳しい冬が終わったのだと実感する。
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「お母さん、学校の帰り道に黄水仙が綺麗に並んで咲いてたよ!」
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玄関に飾られた黄水仙の甘く爽やかな香りが、訪れる客人を優しく出迎えている。
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