拗ね者
すねもの
名詞
標準
perverse individual
文例 · 用例
小島烏水といふ人の日本山水論にも、「山の拗ね者は多く、此土に仙遊するが如し。
— 太宰治 『富嶽百景』 青空文庫
拗ね者の金龍通人は自分の戸口に洒落た一|聯を懸ておいた。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
柳里恭といへば、聞えた遊び好きの拗ね者ですが、この人は京都から大阪へ遊びに来るのに、いつも夜船に乗つて淀川を下つて来ました。
— 大正十五(一九二六)年 『茶話』 青空文庫
まあ、お逢いになれば解りますが、こいつが又たなかなかの拗ね者なんです」 この岡見の調子は捨吉を微笑ませた。
— 島崎藤村 『桜の実の熟する時』 青空文庫
再び云ふが、結婚後十年、稀代の拗ね者、純日本的照れ屋ルナアルをして、野に菫を摘ましめ、これを妻への土産とせしめたものは、たゞ単に、孤独な魂の感傷にすぎないであらうか?
— 岸田國士 『愛妻家の一例』 青空文庫
寡言にして何事も内気なる浪子を、意地わるき拗ね者とのみ思い誤りし夫人は、姉に比してやや侠なる妹のおのが気質に似たるを喜び、一は姉へのあてつけに、一はまた継子とて愛せぬものかと世間に見せたき心も――ありて、父の愛の姉に注げるに対しておのずから味方を妹に求めぬ。
— 徳冨蘆花 『不如帰 小説』 青空文庫
皆は呆気にとられて、この小さな拗ね者の後姿を見送るだけだつた。
— 小寺菊子 『父の帰宅』 青空文庫
巵子 くちなしは花のすねものなり。
— 幸田露伴 『花のいろ/\』 青空文庫
作例 · 標準
彼は職場で有名な拗ね者で、誰が何を言っても否定的な意見しか返さない。
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素直に「ありがとう」と言えない拗ね者の彼だが、根は悪い人ではない。
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拗ね者として生きてきた彼が、子供の無邪気な笑顔に触れて少しずつ心を開き始めた。
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