様役
ようやく
名詞
標準
文例 · 用例
大阪俳優嵐璃鶴の後身にて、出獄の後、団十郎の門に入りて追々に昇進し、気品ある役々を得意としたるより殿様役者として知らる。
— 岡本綺堂 『明治演劇年表』 青空文庫
これ、気でもふれたか」 泣くような悲鳴をあげて、横っとびにスッ飛んだ主水正、今まで気どりかえっていた殿様役も、すっかり忘れて、「は、発狂されたか!
— 日光の巻 『丹下左膳』 青空文庫
お座敷にはちやんとお二方の机並べて、男女合宿の書生|交際、奥様役もかたみ代はり。
— 清水紫琴 『今様夫婦気質』 青空文庫
サヴィニという軍医試補と、コレアールという技師と、シャルルという八等勤務の黒人輸卒の三人の主要俳優が登場し、サヴィニは王様役を、コレアールは侍従役を、シャルルは首斬人の役を受持ち、自然らしいといえばいかにも自然らしいペロットの発展に尽瘁するのである。
— 久生十蘭 『海難記』 青空文庫